CHAOS


FOXHOUNDのサイキッカー、サイコ・マンティスは颯爽と冷たい廊下を迷いもせず歩いていた。その
背中に野太い声が掛かる。

「おいマンティス。さっきからスタスタと歩いているが、道はわかっているのか?」

マンティスと共に代表会議の代理を任されたバルカン・レイヴンである。

「俺を誰だと思っている。俺はサイコ・マンティス、会議室の場所など透視能力で把握可能だ」

「へぇ…さすがだな」

暢気な声に、マンティスの額に青筋が浮かんだ。急に立ち止まった彼はビシィッとレイヴンを指差
しながら怒鳴る。

「わかっているだろうな!?これは俺たちのような特殊部隊の代表者の会議なんだぞ!!そんな腑抜け
た顔で口を滑らせるようなことがあったら、金縛りをかけてビルの屋上から突き落としてくれる!!」

「わかった、わかった。気をつけるさ。それより、そんなに怒鳴ると血圧上がるぞ」

「余計なお世話だ!!」





一方、別の通路。

「まったく‥‥私たちは実行部隊であって、こんな堅苦しい服装なんて真っ平ごめんなのに…」

「そうだな。しかし、よく似合っているぞクイーン」

「吸血鬼に誉められても嬉しくないわ」

まるでキャリアウーマンのようなクール&セクシーなスーツ姿のフォーチュンと、まるでマフィア
のボスのようにスーツを着崩した姿のヴァンプである。

「そんなに早く帰りたいのなら、確認事項だけ確認して引き上げてしまえばいい」

「嫌よ。オウムのように言葉を繰り返すだけの無能とは思われたくないもの」

「ククク、アッハッハ!我らが女王様は勝ち気で頼もしいな!!面白いゲームになりそうだ…!」

「‥‥‥アンタ、ちゃんと仕事こなす気あるの?」





更に別の通路。
黒いスーツを身に纏った男。コブラ部隊のザ・フューリーである。
彼は足早に廊下を進み、何かを振りきるようにブツブツと呟いていた。

「これはボスからの命令。これはボスからの命令。これはボスからの‥‥」

彼もまた代表会議の代理人として此処に来ていた。
本来ならザ・ボスが出席できない場合、ザ・ソローが出席するのが常なのだが、ボスとソローは二
人でまた別の軍会議に出席していた。

「ジ・エンドは歳が歳だから仕方がないとして、ザ・ペインも年少者で傷痕も目を引くだろうから
大目に見よう‥‥だが…」

「ザ・フューリー、会議室はまだか?」

「なぜ貴様と一緒に会議に出席しなければならないんだぁぁぁ!!」

フューリーの後ろを食パンの袋を下げて歩いていたのは、同じコブラ部隊のザ・フィアーだった。

「腹が減るなら前もって大目に食ってこい!みっともないからその袋をしまえ!!」

しかしフィアーは華麗にスルー。

「なぁフューリー」

「ぜぇはぁ…、なんだ?」

「生の食パンは飽きた」

「イグニッション!!!!!!」(火炎放射!!)





果たしてこんなことで、無事に会議は進むのでしょうか…。
それは神のみぞ知る。

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洋平と遊ぶのにドキドキして眠れなくてこんなカオスを生み出しました(爆)
とにかく謝りますすいません。。。
続きません。

2008/09/15

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