真の姿 


太平洋上の孤島。
ソレスタルビーイングの母艦が潜伏している島の隣に位置する島に私たちもまた息を潜めていた。

「シーリン、あちら側の様子は？」

双眼鏡を覗く私の後ろに人の気配が佇む。クラウスだ。

「ちょっと待って‥‥‥。なに、あれ‥‥‥」

「うん？」

信じられない光景だ。

「ジーン１…？」

ソレスタルビーイングに潜入した私たちの同胞が、おおはしゃぎでビーチバレーをしている。

「まるで子どもだな」

隣で双眼鏡を覗くクラウスが呟いた。
あれが彼の本当の姿？あれも演技？

その時ふと、彼の姿がダブって見えた。

「？」

気のせいか…？

「あ、また転んだ。ジーン１にアフリカ支部は任せられないな」

「くす、意外と子どもなのかもね」



一時の平穏を満喫するといいわ。

でも…

「ちょっと可愛いかも‥‥」


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ミレイナ視点のほうにいれようと思って入れ忘れた小ネタ。
砂浜ではしゃいで転ぶ29歳(笑
2008/11/09

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