Kiss or Kiss〜Sweet for my sweet.



ス「今日はなんの日でしょーか!?♪」

ク&リ「バレンタインデー!!‥‥え?」

ス「そう、バレンタインデーよ!!」

リ「え?バレンタインデーって女の子から男の子がチョコをもらえる日ですよね??」

ク「何言ってんのリヒティ!!バレンタインって言ったら男の人が女の人にプレゼントをくれる日でしょ!」

リ「えぇー!?マジッスかスメラギさん!!」

ス「どちらも本当よ。今日はその混乱を防ぐ為に、ある決まりを作りました!」

ラ「“決まり”?」

ス「プトレマイオスにいる男性クルーは女装して女性クルーにチョコレートをプレゼントすること☆」

ラ「なっ!!」

リ「なんですかそれぇぇぇっ!!」

フ「エクシア、デュナメス、キュリオス、ヴァーチェ。プトレマイオスに着艦します」

リ「あ…あぁ…新たな犠牲者が‥‥」

ロ「宇宙でのミッションかい?ミス・スメラギ。突然トレミーに呼び出したりして」

ス「ガンダムマイスター達に新たなミッションです」

ラ「逃げたほうがいい!ろくなことじゃ」

ス「お黙りなさいラッセ」

ア「な、新しいミッションって…なんです?」

ス「プトレマイオスにいる男性クルーは女装して女性クルーにチョコレートをプレゼントしなさい!!」

ロ&ア「えぇぇぇっっ!!?」

踵を返してブリッジを去ろうとする刹那とティエリア。しかしクリスに捕まる。

ロ「いや、あの…ちゃんとチョコレートと花は用意してきたんで、なんで女装…?」

ス「問答無用!!刹那とティエリアは私が引き受けるわ。クリスはアレルヤ、フェルトはロックオンを綺麗
  にしてあげて♪」

ク「了解☆」

ア「あ、ちょっ、クリスティナ!待って!!似合わないよ!僕は女装なんて…!!」

クリス、嫌がるアレルヤを伴って退室。

フ「私もするの…?わかりました」

ロ「フェルト!?いや、おかしいだろ!!ほら、な?チョコあげるから…」

フ「綺麗になってから、貰う」

フェルト、嫌がるロックオンを伴って退室。

ス「さぁーて!行くわよ刹那、ティエリア!!」

セ「俺は…ガンダム…」

テ「こんなこと、ヴェーダのプランには…!!」

ス「あ、ラッセとリヒティは自力で頑張ってね♪」

スメラギ、もはや無抵抗の刹那とティエリアを伴って退室。残されたラッセとリヒティ。

ラ「思うんだが、俺たちは別に女装の期待はされていないよな?」

リ「えぇ、恐らく。チョコレートだけ用意しとけばいいんじゃないんスか?」

ラ「そうするか」



〜inスメラギルーム〜

ス「刹那もティエリアも、どんな服でも似合うわね。迷うわぁ」

セ「なんでもいい。だが、その…あまりフリフリしたのは…嫌だ」

テ「勝手にしろ」



〜inクリスティナルーム〜

ク「あぁんもうっ!アレルヤ体格良すぎ!!合う服見つかんないよ!」

ア「ほらさ、やっぱりやめたほうが…」

ク「あっ!これにしよっ!!」

ア「うぅ〜‥‥」



〜inフェルトルーム〜

フ「‥‥‥‥‥」

ロ「なぁフェルトー。やっぱやめようぜー。ほら服もないだろ?」

フ「買ってもらった、スメラギさんに」

ロ「いや、でも…あぁ‥‥わかったよ、もう…」





ス「お待たせ〜。ってなによ、女装してないじゃない」

リ「ぶっちゃけ、俺らの女装なんて期待してないでしょスメラギさん」

ス「あ、わかる?チョコは用意してあるみたいだし、合格よ☆」

ラ「‥‥‥‥。ところで、刹那とティエリアは?」

ス「え?あら、ちょっと刹那!ティエリア!早く来なさい!」

セ「‥‥‥、これは…」

テ「覚悟を決めろ、刹那・F・セイエイ」

セ「覚悟…覚悟か…。仕方がない」

リ「うわ…かわい‥‥///」

ラ「ホントに…刹那とティエリアか…?」

フリフリのついた白に近い水色のドレスを着たティエリア、その後ろから顔を真っ赤にして現れる、オフ
ホワイトのふわふわケープに赤いワンピースとブーツを履いた刹那。

ク「かわいーっ!!刹那ふわふわもこもこすっごく可愛いvv抱きしめたーい!」

背後から突然現れたクリスティナ。

セ「ばっ、俺に触れるな!!」

ク「きゃっ!」

咄嗟にクリスティナを突き飛ばしてしまう刹那。とす、とクリスティナを受け止めたのはアレルヤだった。

ア「クリスティナ!大丈夫?」

ク「ありがとうアレルヤ」

ア「刹那、驚いたのはわかるけど、なにも突き飛ばすことはないんじゃ‥‥」

セ「‥‥‥お前…本当にアレルヤか…?」

ア「え?う、うん…」

テ「別人だな」

ア「っっ!!!!」(←自分が女装していたことを忘れていた)

ス「クリスGJ!!☆」

ク「はい!スメラギさん!!☆」

ラ「これ…地毛か?髪型内巻きにしただけなのにこんな…」

リ「スリット長ッ!!しかも下のスカートもミニのタイトだし…」

ア「ちょっ、めくらないでくださいよ!!スメラギさぁぁん…」

ス「お化粧までしてもらっちゃって…。本当に可愛いわよ、アレルヤv」

ア「しくしく‥‥‥」

フ「お待たせしました」

ロ「なぁ、フェルト…これ絶対に男が面白半分で着るには厳しい気がするんだが…」

フ「気の所為」

フェルトに続いて現れたのは女装したロックオン。
一同絶句(アレルヤは部屋の隅でいじけてます。気づいてません)

ラ「ロックオン‥‥!?」

テ「予想以上だ…」

リ「結婚してください!!」

セ「俺の嫁になれ」

ク「お姉さまって呼んでもいいですか!?」

ス「フェルトGJ!!!!☆」

フ「はい」

ロ「やめろぉぉぉ抱きつくなぁぁぁ!!!!」

必死にリヒティと刹那、クリスティナを引き剥がすロックオン。

リ「ウソ!マジッスか!?手ェ入れたの胸とタトゥだけ!?なんつー美脚の持ち主だ!!」

セ「俺の嫁」(もっかい抱きつく)

ロ「刹那ーくっつき過ぎだぞー。あったかいけどなー」

ラ「まぁ…この美脚ならこのスリットに素足で挑むのもわかる…」

ロ「ちょっ、どこ見てんだ!!俺は男だぞ!!」

テ「アレルヤでさえニーハイブーツに逃げたというのに」

ロ「あ、そういえばアレルヤは?」

ス「あら、そういえば。アレルヤー、そんな隅のほうにいないでこっちに来なさーい」

ア「嫌ですよ恥ずかしい!!!!なんで僕…なんで僕…こんな…うぅ…」

ロ「アレルヤvこっち向いてお前の女装も見せてくれよー」

ア「うぅ…えぐっえぐっ…」

ロ「アーレールーヤッ!!」

ア「うわぁっ!」

ロ「‥‥‥‥お前、可愛いな」

ア「ロックオン‥‥?ウソ!?ホントにロックオン!?」

テ「なんという美人姉妹」

ス「はっ!当初の目的を忘れるところだったわ!みんな!女性クルーにチョコレートを渡しなさい!」

セ「これでいいのか」(市販のキスチョコ詰め合わせ)

テ「理解不能だが、仕方がない」(市販の珍味チョコ)←(笑)

ア「あ、こんなので良ければ…」(有名菓子店のバレンタイン限定チョコ)

ロ「どうぞ、レディたちv」(手作りチョコ菓子に花を添えてそれぞれに渡す)

ロ「ミス・スメラギには少しお酒の入ったガナッシュ。クリスティナにはドライフルーツのチョコがけ。
  フェルトにはナッツチョコな♪」

リ「うわぁうまそー…」

ロ「仕方ねぇから野郎共にも作ってきてやったよ。ココアシフォンケーキだ」

リ「やったぁぁぁっ!!☆」

テ「いただこう」

ラ「男とわかっていても嬉しいな」

セ「さすが俺の嫁だ」

ロ「いや、俺、刹那の嫁じゃないから」




 ◇





ア「うわぁ美味しそう…。いただきま「あ、アレルヤはダメ」

ア「えっ!?なんで…」(涙目)

ロ「わっ、泣くなよ。取り敢えず、ちょっとこっち来い」

ア「??」

ロックオン、アレルヤの手を引いて部屋を出る。
誰もいないコンテナ内の待機室。

ロ「ここなら誰も来ないよな。――…はい、ハッピーバレンタインv」

差し出されたのは四角い平らな箱。開けてみるとハートのチョコが納まっていた。

ア「ロックオン、これ…!!」

ロ「アレルヤとハレルヤ、半分ずつなvアレルヤはスィートでハレルヤはビター」

確かにハートは真ん中から半分、色が少し違う。

ア「嬉しい!!ありがとうロックオン!!」

ロ「ん、どういたしまして」(ニッコリ)

ア「あ、あの…」

ロ「ん?」

ア「や、やっぱりいい…です」

ロ「なんだよ。気になるだろ。――…ん?何か持ってるのか?」

ひょいっ

ア「あっ!!」

ロ「これ…」

ア「あ、貴方に…あげようと、思って…。だけど、その…初めて作ったから…」

ロ「開けていいか?」

ア「あ、はい…」

ロ「‥‥‥‥‥」

ア「すいません、ただの生チョコで…」

ひょいパクッ

ロ「おいしいよ。サンキュ、アレルヤ」

ア「////」

ロ「(うわ、耳まで顔赤い…)」

ア「ろろろろっくおん!」

ロ「なんだ?(今“ろっくおん”って言ったよな。かわいい)」

ア「綺麗です!」

ロ「ありがとう。お前も可愛いよ」

ア「///。貴方が好きです!」

ロ「っ!お、俺も…アレルヤのこと…好きだよ…///」

ア「っっ。結婚してください!!」

ロ「ん…それはちょっと無理…(汗)」

ア「〜〜〜っ!!」(号泣)

ロ「だって結婚したらハレルヤが仲間外れになっちゃうだろ。俺はアレルヤとハレルヤにあ‥‥」

ア「ロックオン‥‥?」

ロ「あ…あ…」

ア「“あ”?」

ロ「〜〜〜っ。アレルヤとハレルヤに―――愛してほしいんだよ…っ!!////」

ア「ろろろろ‥‥っ!!」

ハ『っっ!!!!襲えアレルヤ!!』

ア「ロックオンンンっっ!!!!」

ロ「うわぁっ!」

ア「ロックオン!ロックオン!!」

ロ「まったくしょうがない奴だなぁ…」(笑)

ア「好きですロックオン!」

ロ「俺もお前のことが好きだよ」

ハ『愛してる、ロックオン』

ロ「ありがとう。俺も愛してるよ」



チュッ



ハッピーハッピーバレンタインv



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激甘。。。改めて読んだらひどいなこれ(苦笑)
この頃はロックオンが一番料理上手だと思っていたので、クルー全員に手作りケーキやらチョコを
プレゼントさせてしまいました。
このネタは女装を伴っているので、絵にしないと詳しい描写が書けない作者はアレルヤとロックオ
ンの女装絵を描いたりしていたりいなかったり…。

2008/02/14

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