20:30



ガチャガチャと玄関の鍵が開けられる音がして、ロックオンはリビングの扉を頬を膨らませて睨んで
見た。

「ごめんねロックオン!あっ、お夕飯食べててよかったのに!!」

「アレルヤおーそーいー」

ぷくぅっと膨らませた頬と尖らせた唇が幼く見えて可愛い―――なんて言ったら益々怒らせてしまう
のが目に見えている。普段なら

『えへへ。アレルヤもかっこよくてかわいいよ』

と抱きついてほっぺにキスくらいはしてくれるのだが…。

「ごめんね」

「今日は早く帰れるってゆったー」

「保育園のうさぎが逃げちゃって…」

荷物を部屋の隅に置いて、ロックオンの傍に寄るも、プイと無視される。冷めた料理を持って立ち上
がったロックオンはアレルヤと目も合わせずキッチンへ向かった。慌ててロックオンを追うアレルヤ。

「連絡入れなくてすいませんでした。まさか待っててくれているなんて思っていませんでしたし」

「‥‥‥‥‥‥」

完全にヘソを曲げられてしまったらしい。何を言っても聞いてくれなさそうだ。
ロックオンは電子レンジで冷めた料理を温めている間も無視を続ける体勢だ。

「ごめんね、ロックオン」

アレルヤはロックオンの手を取って、引き寄せた白い柔らかい頬にそっとキスをした。サッとロック
オンの頬に朱がはしる。

「キ、キスなんかじゃ誤魔化されないんだかんな!」

アレルヤの手を振りほどいて睨むつけるも、さっきまでの刺々しさが和らいでいた。けれどまだ完全
には拭い去れてはいない。
アレルヤは心の中で「もう一押しかな」などと思う。

「うさぎって、寂しいと死んじゃうって言いますよね」

アレルヤの手が、今度はロックオンの両方の手を掴んだ。向かい合った二人はじっと見つめ合う。

「ごめんね、ロックオン。ただいま」

「んんっ…」

アレルヤの唇が深くロックオンの唇を塞いだ。絡み合う口づけはすぐには終わらない。

「ん、ん…――アレルヤ…」

「はい」

唇を離し、視線を逸らしたロックオンは頬を真っ赤に染めながら言った。

「たぶん、俺も…お前がいないと寂しくて死んじゃう‥‥」

だから!と勢いよく顔を上げるロックオン。

「だから、遅くなる時はちゃんと連絡しろ!いいな!?」

アレルヤは溢れそうなほどの笑顔で

「はい」

と言うと、そのままロックオンの体を抱きしめた。アレルヤの背にロックオンの腕がまわされる。

「おかえり、アレルヤ」

「はい、ただいま」







「そうだ、ロックオン。今日はうさぎさんになってみません?」

「うさぎさん?」

「バニーガールコスプレとピンクのうさぎさんコスプレ(露出度高め)があるんですけど」

「どっちのほうがアレルヤは好き?」

「ピンクのうさぎさんかな。可愛いから」

「じゃあ今日はバニーガールで」

「なんで?」

「いきなり本気出されたら明日もプレイするのに身体がもたないだろっ!!////」

「ロックオン大好きっ!!」

「えへへ、俺もアレルヤが大好きっvv」





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うん、やっぱりこんくらい甘くないと奥スナじゃない(私的奥スナ観)
「おーそーいーっ」がやりたくて書いたネタでした(笑)
変態アレルヤ書いた時は言っておきます。

アレルヤ好きさんすいません。でも私が00キャラで一番好きなのはアレルヤです!!
2008/05/17

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