勘違いだけどGJ! ロ「あ〜緊張してきた。なぁハロ、御節にちゃんと昆布巻き入れてきたっけ?いやそもそも俺の昆 布巻きの味付けをアレルヤ達のお父様は気に入ってくれるだろうか」 ‥‥‥‥‥。 ロ「あ、ハロはお留守番に置いてきたんだった。ああああ駄目だ(緊張のし過ぎで)気持ち悪ぃ…」 ア「嘘!?大丈夫、ロックオン!!?」 ロ「うぉっ、アレルヤ!!」 ア「迷ったら大変だから迎えに来たんだけど、大丈夫?」 ロ「だだだ大丈夫!ちょっと緊張してるだけだから…(汗)」 ア「そう?…ロックオンってそんなに人見知りだったっけ??」 ロ「今日は一大イベントだからな…(滝汗)」 ア「??そうだね、わざわざ三が日に呼び出してごめんね」 ロ「や、そういう意味じゃ…」 ア「あ、ここだよ。セルゲイさーん、ソーマー!ただいまー!!」 ソ「おかえりなさい‥‥はっ!!(驚)」 ロ「ど、どうもーお邪魔します(“はっ!!”ってなんだよ!!(泣))」 セ「いやぁよく来たね、寒かっただろう?さぁさぁ中へ‥‥はっ!!(驚)」 ロ「新年あけましておめでとうございます。お邪魔しますー(だからなんなんだよ!!(泣))」 ア「ロックオンが御節を作ってきてくれたんだ!みんなで食べよう(ニコニコ)」 セ・ソ「「う、うん‥‥(汗だらだら)」」 ロ「(俺なんかしたかー!!??)」 食卓に広げられる色鮮やかな御節料理の数々。そのどれもが絶品。 ア「美味しい!すごく美味しいよロックオン!!この昆布巻きなんてセルゲイさんが好きそうな味付 けだよ!!ね?セルゲイさん!」 セ「うむ。素晴らしい味付けだ。生まれはアイルランドと聞いていたが…」 ロ「えぇ、一応。ただ和食のほうが作るのは得意みたいで…」 ソ「栗きんとん、黒豆、美味しいです」 ア「ソーマは両方とも大好きだもんね♪」 ソーマはこくんと頷く。 ア「御節食べたら初詣に行こう。セルゲイさんとソーマがロックオンの分の着物も用意してくれた んだよ」 ロ「へぇ、それは嬉しい‥‥」 セ&ソ「「(ぎくぅっっ!!)」」 ロ「(‥‥実は俺、歓迎されてないんじゃないかな…(汗))」 皿を片付け、いざお出かけお着替え!‥‥ところが。 セ&ソ「「ごめんなさい」」 ア「え!?は!?ちょっと、どういうこと!?コレ‥‥コレ、どう見たって…」 ソ「晴れ着」 ア「だよねぇっ!!??」 セ「すまんアレルヤ。お前の部屋にある恋人の隠し撮り写真がどう見ても女性にしか見えなくて…」 ソ「ごめんなさい。でもサイズはぴったりなはずです」 ア「二人が張り切って『任せて』って言うからお願いしたのに…!!あぁもうすっごい恥ずかしいよ!!」 ロ「いや…あの…すいません。なんかもう色々ツッコミ入れたいんですけど‥‥」 ア「そうだよね!!確かにロックオンは美人さんだけど…ひどいよ二人とも!!」 ロ「アレルヤ…お前、自分も突っ込まれる立場だってわかってるか?」 ア「え?」(きょとん) ロ「まず!俺は正真正銘の男で!男のアレルヤとハレルヤとは恋人関係やらせてもらってますが生 まれた時から男です!髪が長かろうが色白だろうが腕や腰が細かろうが男です!!」 セ&ソ「「はい」」 ロ「それから!“恋人の隠し撮り写真”ってなんですか!!“恋人”って俺ですよね!?隠し撮りって どういうことですか!?俺、いつの間にか隠し撮られてた訳ですか!?」 ハ『裏組織の狙撃手にしては警戒が足らない』(みんなには聞こえてない) ソ「寝顔と料理作ってる時のと待ち合わせで待ってる時の」 ロ「シャワー浴びてる時のまであったら慰謝料請求して更にボコるトコだわ。その写真、後で返せ よな」 ア「‥‥‥‥‥はい」 ロ「――…(小声)…そんなに俺の写真が欲しいなら、言ってくれればプリクラでもなんでも撮りに 行ったのに‥‥」 ア「え!?」 ロ「まだツッコミは終わってないぞ!!!!“サイズはぴったり”ってどういうことですか!?お前ら(ア レハレのことです)まさか見た目でスリーサイズ測る変な技能とか持ってるわけじゃないですよ ね!?」 ア「そ…それは‥‥あ、ハレル…っ ハ「単に、お前をイカせて気絶させてその間に測っただけだ。ちゃんと“気絶させてやる”宣言し ただろ。一ヶ月くらい前にお前の…「わかった!!わかったから思い出させないでくれ!恥ずか しくて泣きたくなってくる‥‥」 ハ「‥‥それで?結局、初詣はどうする気だ?どうせならロックオン、コイツ着てみたらどうだ?」 ロ「え…でも俺、男だし。似合わな「似合うと思います!!!!」(ソーマ) ロ「え、そ、そうかなー。でもおかしいって「そんなことない!!!!」(セルゲイ) ハ「取り敢えず着てみせろよ。話はそれからだ」 ロ「うーん…じゃ、取り敢えず、な?」 ‥‥‥30分後‥‥‥ アレルヤ・セルゲイ、ソーマと現れたロックオンを見て固まる。 ロ「ホラ見ろ。やっぱりおかしいじゃ…ってアレルヤ!いくらなんでもその反応は傷つくぞ!!」 アレルヤ、後ろを向いてヒクヒク。 ア「セルゲイさん、ソーマ‥‥GJ(グッジョブ)!!」 アレルヤ、気絶。代わりにハレルヤ登場。 ロ「は!?ちょっ、アレルヤ!?失礼過ぎじゃないか!?なぁハレルヤ」 ハ「たたた確かにな…」 ロ「ハレルヤさん?珍しくどもってますけど…?」 ハ「黙ってろ!(照)――…確かに、気絶したくなるな」 ロ「はいはい、どうせ似合ってないでしょうよ。滑稽でしょうよ!」 ハ「違う。――…似合い過ぎなんだよ、ロックオン」 ロ「え…ちょっ‥‥」 ハレルヤはロックオンを抱き寄せるとうなじにキスをする。 ハ「初詣に行くぞ」 ロ「ハレルヤ…!?(焦)」 セ「本当は一緒に行くつもりだったが」 ソ「私たちはお邪魔なようなので後日にします」 セ&ソ「「行ってらっしゃい」」 ハ「あぁ」 ロ「ちょっ、ハレルヤ!ゆっくり歩いてくれ!」 20分後。近所の神社に到着。 なんとかアレルヤが復帰(笑) ア「人多いね、やっぱり」 ロ「そうだな」 コ「よぉ二人とも!奇遇だな!!あけましておめでとう!」 ア「あ、パトリック!あけましておめでとう&お誕生日おめでとう♪」 コ「サンキューv」 ロ「え!?コーラサワーの誕生日って元日なのか!?」 コ「そうだぜ☆めでたいだろ!‥‥って。今日はいつもよりオシャレしてんだな(ニッコリ)」 ロ「‥‥‥そこは突っ込まないでくれ‥‥‥」 ア「プレゼントは三が日が過ぎたら持ってくよ。それまでは忙しいだろ。ところで今日はなんのバ イト??」 コ「駐車場整理だ!!今は休憩中だがな」 ア「そっか。じゃあ今日はおごってもらえないね」 コ「おごっ‥‥お前な…。――そうだ、お前ら正月と言ったらアレはもうしたのか?」 アレルヤ&ロックオン 「「“アレ”??」」 コ「姫はじめ」 ア「なっっっ!!!!///」 ロ「“姫はじめ”??」 コ「そうだ!!カタギリさんに聞いた話によると、花札をして、負けたほうは姫となり、勝ったほう の言うことをなんでも聞く、って遊びらしい」 ロ「へぇー。なぁアレルヤ、お前花札って持ってるか?」 ア「いいい一応‥‥(セルゲイさんのが)」 ロ「じゃあ帰ったら、しようか(ニッコリ)」 ア「っっっ!!!!」 コ「顔赤いぞ。人混みに酔ったか?」 ア「ななななななななんでもない!!(パトリックGJ!!!!)」 ロ「??まぁ、確かに人多いな。離れたらすぐに見失いそう」 コ「だったら、ホラ」 コーラサワー、ロックオンの手を握る。 コ「手繋いでれば迷子にならないだろ♪」 アレルヤ&ハレルヤ 「『パトリック!!!!』」 コ「うぉっ!!なんだよ。ホラ、お前も手ェ出す!」 ア「え????」 コ「で、これでヨシ!」 コーラサワー、自分が繋いでいたロックオンの手と引き寄せたアレルヤの手を繋ぐ。 コ「遊園地の時みたいにアナウンスかけられないからな(笑)じゃあなお二人さん!――じゃなくて お三方!今年もAEU弁当をご贔屓に☆」 人混みに紛れて去るコーラサワー。 アレルヤ、ドキドキ。 ア「お、おかしいよね、男同士で手、繋いでるの‥‥」 ロ「普段なら、な。でも今の俺、こんなだぜ?」(苦笑) ロックオン、着物の裾を持ち上げて苦笑いする。 ロ「――…繋いでてくれ。駄目か?アレルヤ」 アレルヤ、ロックオンを見、首を振る。 ア「ロックオンが嫌じゃなければ」 ロ「嫌な訳ないだろv行こうぜ!」 ア「あ!ロックオン危ない!!」 足元に段差があることに気づかず、転びそうになったロックオンの繋いでいた手を引っ張って胸に 抱える。 ロ「わ、悪ィ…」 ア「ふぅ…気をつけて」 ロ「あ、あぁ…(あれ?なんだろ…すごいドキドキする…)」 いつもと違って甘える子どものように抱きついてしまった為にドキドキするロックオン。 アレルヤの腕の中で少しだけ身じろぎしてアレルヤの顔を見上げる。 ア「?…どうしたのロックオン?」 ロ「〜〜〜っ!なんでもねーよ!!(なんだってコイツはヘタレで変態なくせに、たまに大人な顔して 俺の心を鷲掴みにするんだ!!)」 ヘタレで変態…とか言われたアレルヤだったが、ロックオンの顔が真っ赤になった理由が自分にあ るとは思わなかったので、少し慌ててロックオンの額と自分のを合わせる。 ア「顔が赤い…。熱でもある?――少し熱いね」 ロ「ばっ、か…お前!こんな人の多い所で何して…っ!!」 ア「イヤ?」 ロ「っっっ‥‥恥ずかしい…」 ア「ごめんね?」 ロ「(アレルヤの勘違いだけど、なんかちょっと、得した気分だ…)」 アレルヤGJ☆ 参道を歩きながらアレルヤは言う。 ア「気をつけてね。気分が悪くなったら言ってよ。僕、一応…ロックオンの恋人なんだから…//// (うわー言っちゃったぁぁ!!)」 ロ「アレルヤ‥‥」 ロックオン、周囲を見渡し、人の目を盗んでアレルヤのほっぺにキス。 ア「ロックオン!?」 ロ「何言ってんだよ。“一応”は余計だ。アレルヤは…俺の恋人、だよ…(うわ、恥ずかし)」 ア「う、うん!うん!ありがとうロックオン!大好きだよ!!」 ロ「俺もだよ。――あ、そだ。アレルヤ、ハレルヤ出してくんね?」 ア「ハレルヤ?うん、わかった‥‥」 ハ「俺に用か?」 ロックオン、ハレルヤのほっぺにもキス。 ロ「アレルヤだけじゃ不公平だろ?」 ハ「おま‥‥その甘さが命取りだぞ…////」 ア『あれ?ハレルヤ、照れてるんだ。珍しい』 ハ「黙ってろアレルヤ」 ロ「それで?どっちが俺をエスコートしてくれるんだ?」 アレルヤ&ハレルヤ 「『!!!!』」 アレルヤ&ハレルヤ、脳内ジャンケン大会勃発(笑) 結局、アレルヤが勝利。 三人が神様にお祈りした内容は‥‥言うまでもないこと…。 -------------------------------------------------------------------------------------------- お正月のお話でした。冒頭でロックオンが一大イベントって言ってるのは、本当はロックオンがセル ゲイさんに「息子さんと結婚させてください!」的な挨拶をするっていうネタだったはずなのに作者 がきれいさっぱりそのことを忘れて完成させちゃったんです(苦笑) あ、ということはこの話は奥スナの設定より前の話になりますね。まだ同棲してなさそうだもん。 すいませんテキトーな作者で(汗) 2007/01/01 |