アレルヤ CB加入話 〜戦闘試験話〜 テストっつーか、刹那とティエリヤがアレルヤを認めてなくて、本気の模擬戦をしかける。 本気なので刹那とティエリヤは戦闘用の専用武器を持ち出してくる。 「おいおいお前ら!アレルヤはまだ任務に出たこともないし、専用の武器だって持ってないんだぞ! …ミス・スメラギも何か言ってやってくれ」 「いいんじゃない?」 「ほら、聞いたかお前たち!ミス・スメラギもこう言って…え?」 「アレルヤがどの程度の戦闘能力を持っているのか、わかっていたほうがミッションプランナーに はありがたいわ。やってみなさい!勿論、大怪我は避けてね」 「ちょっ、ちょっと!」 「はい、怪我人は黙って見てる!」 「あだっ!!――…刹那、ティエリア。アレルヤはこれから俺たちの仲間になるんだから本気出して 怪我させるなよ…?」 「「わかっている」」 「(ぜってーわかってねぇ…!!)」 ロックオンは無表情の二人に対して頭を抱えた。 アレルヤはそのロックオンの姿がいつもと違って見えて少し寂しい。 ちなみにロックオンは腹に包帯を巻いて、肩にワイシャツを羽織った状態。とかだと思う。 「アレルヤ」 「えと…スメラギさん?なんですか?」 「使いたい武器とかある?」 「え?…えと、棍…長い棒みたいなのってありますか…?」 「こんな感じ?」 スメラギはアレルヤに1メートルちょっとある細長い棒を投げて渡す。 アレルヤはそれをクルクルと手の中で回して馴染ませると「えぇ、これぐらいでいいです」と答える。 「――…だよね、ハレルヤ?‥‥うん、わかってる‥‥」 ――…僕が戦うよ… ロックオンはハッとしてアレルヤを見る。 「アレルヤ」 「大丈夫です。僕だって戦える。――さて、僕はどうしたらいい?」 「準備はいいみたいだな」 ティエリアが言う。 ティエリアの武器は一応、でかいブーメランと暗器類で。 (あれ?犬○叉の珊瑚ちゃん(でしったけ?)みたいだね) 「行くぞ…!」 刹那がアレルヤに剣を振り上げてくる。アレルヤは棍を、中心を軸にひと振りし、弾き返す。 がら空きになった刹那の腹を蹴り飛ばし、ティエリアのブーメランを避ける為に体を反転させて、 一旦距離を取る。 ガシッ、とブーメランを受け止めてティエリアは呟く。 「なかなかやるじゃないか」 刹那と攻防を続けるアレルヤ。 その内にティエリアに背を向ける形になる。 「だが、もらったな…」 ブーメランを構えたティエリアの瞳が光る。が、投げる一瞬前にアレルヤは高く宙に舞い上がった。 「逃げたつもりか」 構え直したティエリアは口の端を上げる。 刹那はアレルヤを追って床を蹴り、跳ぶ。 アレルヤは長い前髪の下からティエリアを見る。 ティエリアが眉を潜めた瞬間、アレルヤは棍をティエリアに向かって投げつけた。 「!!」 咄嗟に避ける。すぐ横を棍が空を薙ぐ。 刹那は目の前を棍が風を切って通ったので怯み、空中でバランスを崩す。 アレルヤは棍を投げた勢いで空中で一回転し、そのまま更に勢いをつけて刹那に足を振り下ろした。 「くっ…!!」 刹那は両腕をクロスしてなんとか受け止める。 着地した際に片方の剣を取り落とす。 アレルヤはそれを拾いつつ、刹那の手に残った剣を蹴り飛ばす。 握った刃を刹那に突きつけて、蹴り飛ばした剣はティエリアめがけて落ち、外れる。――否、外した のかもしれない。 ぱちぱち、とスメラギが拍手を送った。 「思っていた以上ね」 アレルヤはパッと剣を刹那に返すと眉を八の字にして腕を取る。 「ごめんよ!かなり本気で蹴ったから痛かっただろ!?そっちも!!棍とナイフ!当たらなかった!?」 「――…あぁ」 気の弱そうな物言いの割りに、とティエリアは思う。 刹那はアレルヤから剣を受け取り、アレルヤの腕…というかリストバンドを見る。 「素晴らしかったわアレルヤ」 スメラギが言う。その横で、初めてアレルヤが戦う姿を見たロックオンが複雑な表情をしている。 「ねぇ、貴方‥‥ このままアレルヤ過去話編に行きますので一旦中断。 棍を投げるなら持たせるな?なんのことでしょうねぇ・・・(遠い目) |