パトリックにCBメンバーであることがバレる話 ※このネタはfellow shadowシリーズを書き始めた頃に書いてすっかり忘れられていたネタですので、 もっと早くにお伝えすべきだった設定や、もう既にご存じの設定があるやもしれませんがどうかご容 赦くださいm(__)m ソレスタルビーイングの衣装は未定。顔を隠すものであるのは確定。 また、コードネームはアニメのそれぞれの機体(1stシーズン)の名前。セツナだったらエクシア。 深夜。 テロの首謀者を殺害。(あるいは拘束) 建物から逃亡する刹那とアレルヤ。イメージ的には4階立てくらいの大きな屋敷。 ロックオンは近くの高い塔とかから援護射撃。 ティエリアは屋敷の外で待機。万が一の時の助っ人要員。 庭に飛び降りる刹那&アレルヤ。少数しかいないと思った護衛が、二人が着地した途端、数倍に 増える。 「なんだって!?」 「チッ…!」 剣を構える刹那。アレルヤはスメラギさんに指示を乞うが此処を切り抜けるしかないと言う。 向かい来る敵を的確に処理していく。(殺しはしないけどかなり重傷。手当てをしなければ死ぬ) けれど、アレルヤはちょっと手加減。 「長身の棒のほうは俺様に任せろ!軽く援護だけでいい!」 「(!?この声…聞き覚えが…)」 アレルヤが深く考える前にトンファーを構えた黒服に黒帽子(SPの制服)の男が襲いかかってくる。 アレルヤはそれを咄嗟に受ける。 数回打ち合い、トンファーしか用いて来ない敵に対して全身を使って(蹴りとか掌底とか)戦うアレ ルヤはついに男に尻餅をつかせ、トンファーを弾き飛ばす。 息切れしながら男の肩を踏みつけて押さえ、棍を高く振り上げる。 「くそっ、エースの俺様にしちゃつまらん結末だな…」 男の帽子が落ちる。 アレルヤは掠れた声で呟く。 「パト…リ、ック‥‥?」 「ぁ?なんで俺の名前…「キュリオス!気をつけろ!!」 コーラサワーの言葉を遮って刹那が叫ぶ。同時に前方から飛んでくるナイフが数本。 「くそっ!」 ハレルヤに代わり、反射的に横に飛び退く。起き上がりざま、舞うように棍を振り、ナイフを叩き 落とした。しかし一本だけ落としきれず、両目を覆う仮面にヒビが入る。 間発入れずに飛び込んできた別の男二人には、片方には振り抜いた棍に続き回し蹴り、よろめいた ところを首の後ろを強打する。 もう片方には崩れ落ちる男を踏み台にして跳び、背後にまわり、側頭部を打つ。 邪魔を片付けてゆっくりとコーラサワーと向き合う。 顔を隠していた仮面が一部剥がれ落ち、目元だけが晒される。 返り血のついた手で前髪を掻き上げるハレルヤ。 「ハレルヤ‥‥?」 「――…コーラサワー…お前、どうして‥‥っ」 その時、他の男たちが再びハレルヤに飛びかかる。 <塔に待機中のロックオン> 「何してるハレルヤ。ぼぅっとしてるな!狙われるぞ!」 塔のロックオンはスコープを覗いて 反応が遅れたハレルヤをフォローするように狙撃された銃弾が男たちの四肢を撃ち抜く。 コーラサワーが撃たれた方向を振り向く。 スコープ越しに視線が絡み、顔を上げる。 かなりの距離をはさんでコーラサワーとロックオンは見つめ合う。 「――…な、んで…コーラサワーがいるん、だ…」 <再び戦闘中の屋敷の庭> (C↓) 「あそこにいるの…ロックオンか…?お、俺様の視力にかかれば、あ、あんな美人を見間違える筈 もねぇ…」 「――ダチの…ダチの顔を見間違える筈もねぇんだ!」 「お前!何してるんだ!!ケンカとか暴力とか、そういうの、嫌いだっただろ!?」 (C↑) (ハレルヤも本当は暴力が嫌いな筈。ただ、大切なものを守るために誰かを傷つけるなら、それは自 分の役目だと思ってる??) 「答えろよ!オイ!!」 またしても背後から男が襲いかかる。 一人はロックオンの銃撃に倒れ、もう一人は槍と化したハレルヤの武器に頸動脈を(マジで切って ないですよ。浅くです)切られ、倒れる。 「パトリック――…っっ!」 ハレルヤは声を詰めると槍の先で敵を切り裂きながら舞うように戦う。徐々にコーラサワーとの距 離を取りつつ、逃げるように。 「待て‥‥オイ!待てよ!!」 「エクシア!キュリオス!」 ティエリアが包囲網の外から道を開く。 「急げ」 「行くぞキュリオス」 「あぁ」 「待て、って…言ってんだろ‥‥なぁ…、っ」 塀を飛び越えて姿を消す三人。 だんっ、と地面を叩くコーラサワー。 「なんでだよ…なんでなんだよ‥‥っ」 翌日、人気のない公園。 コーラサワーは一人で風に吹かれている。 ざりっ 「パトリック‥‥」 姿を現したのはアレルヤとロックオン。 横目で彼らを見る。 「‥‥‥‥‥‥‥」 「あのね‥‥」 「なんでもっと早く俺に言わない」 振り返るコーラサワー。 「迷惑をかける。ソレスタルビーイングは過激派の目の敵にされてる。姿を曝さないのだって…」 「二人を責めないでやってくれ。そもそもアレルヤとハレルヤをソレスタルビーイングに引き込ん だのは俺だ。――…俺なんかが二人を…」 はぁぁぁ…。 コーラサワーの長いため息。 「あのな、俺が怒ってんのはお前らがソレスタルビーイングに入ったことじゃない」 「この俺様を仲間外れにしたことだ!!」 「「『‥‥‥‥‥は?』」」 (C↓) 「お前ら俺が正義の味方に憧れてんの知ってんだろ?なんで俺を誘わない!?テロリストを影ながら 始末していくなんてかっこよすぎるじゃねぇか!!」 「ま、結果的には俺も要人警護っていうかっこいい立場になれた訳だから許してやるけどな…」 (C↑) 「けど、パトリック。僕ら…昨日だって、敵同士で‥‥」 コーラサワー、アレルヤをぶん殴る。地面に倒れるアレルヤ。 続いてロックオンも殴ろうとして、額をデコピン。 (C↓) 「敵なのはたまたま俺を雇ったあのオッサンとその部下たちだろ。俺の本来の依頼主はテロ反対の 穏健派だ。正真正銘のな」 「あ、今のは昨日、俺を殴ったお返しな☆」 「いいか?俺とお前たちと、取る立場は違うが敵は同じだ。俺は敵を間違えない。だからお前らも 間違えるな」 (C↑) な?とコーラサワーは笑う。 手を借りて立ち上がるアレルヤ。 「ありがとうパトリック!!」 「ま、いいってこと…「なんてな」 「ちょっ、おまっ、ハレルヤ!!」 「昨日は真剣勝負だったじゃねぇか。お返しなんて食らってたまるか!!」 「待て!オイ!マジで殴るな!コラ!ハレルヤ!!」 こてんぱんにコーラサワーを伸して、アレルヤは謝りながらハンカチを濡らしに水道に走って行く。 ロックオンはコーラサワーの横に座り、苦笑しながら服の砂を払ってやる。 「ロックオン」 「ん?」 「お前の所為で二人の運命を狂わしたとか、不幸な目に合わせたなんて、考えるんじゃねぇぞ」 ハッとしてコーラサワーを見るロックオン。 (C↓) 「お前がアイツらに惚れたのは、アイツらがお前を好きになったからだろ。お前を守ろうとしたか らだろ」 「お前は自分が好きになった人が好きでいてくれるのを裏切る気か?」 (C↑) 「そんなこと…ない」 (C↓) 「なら、笑ってろ。アレルヤもハレルヤも心配するぜ?」 「勿論、俺もな♪」 (C↑) 飛び蹴りゲシッ! 「なにロックオンといい感じになってんだ。もっかいボコるよ」 「いい加減死ぬぞ俺!!アレルヤ!ハレルヤをちゃんと制御しとけ!」 「よく見てよ。今の蹴りは僕だよ?」 「あ‥‥アレルヤ?いだだだだ!」 傷口を押すようにハンカチで砂を拭っていく。 「お前らホントに仲いいなぁ」 「どこ見て言ってんだ!止めろロックオン!」 「暴れるなよコーラサワー。じゃないとホラ」 「うぎゃぁぁぁ!!ハレルヤだろ!?今のはハレルヤだろ!!?」 「ごめんねパトリック!ごめんね…」 ――ごめんね、ありがとう、パトリック。 「――…おぅ」 当初はコーラサワーが劣りでサンタの格好してるトコにアレルヤと刹那が飛び込んでくる予定でし た(笑) |